そして、屋上へ行く階段の前で止まり、ゆっくり…ゆっくり階段を上がっていった。 真奈美やほのか、クラス、学校、男子高のみんなから受け続けたいじめ… 親友からの裏切り… あたしの心をズタズタに切り刻んだ言葉のナイフ… そんなことを考えながら登った階段は、長いようで短かった。 そして、あたしはゆっくりと屋上の扉を開けた。 開けた瞬間、冷たい風が吹いた。 空は、真っ青で雲一つないきれいな空だった。 あたしは、空を見上げて、こうつぶやいた。