刻印を持つ古の巫女



「あいつ人間じゃなくねえか?」




「流石だな、雅。」




「て事は…」




「雅が思ってる通り、炎は人間じゃない。
紗良が召還した使い魔だよ。」




「はっ、でも紗良ちゃんって霊力を持ってないんじゃ。」




「それが俺も昨日知ったんだが紗良の霊力は強すぎて紗良のお父さんと兄貴でおさえていたんだと。
だけどおさえきれなくなった紗良の霊力に力負け。
それで霊力が覚醒したんだよ。」




「でもなんでおさえてたわけ?
そんなに強いなら普通は大歓迎なんじゃねえの?」




雅には鬼慈志の呪いの事は言わなくてもいいか。




「僕にも知らないよ。」