刻印を持つ古の巫女



「紗良様?」




ビクッ!




「な、なんだ斗真か…
もう、驚かさないでよ。」




「僕はさっきからここにいましたが。」




「えっ!
そうだったの!?
ごめん、全然気づかなかった。」




「いいですよ。
それより手は大丈夫ですか?」




「大丈夫だよ。
さっきよりかは腫れが引いてるから。」




笑いながら手の甲を斗真に見せると一瞬びっくりした顔をしたけど直ぐにいつもの顔に戻った。