刻印を持つ古の巫女



っ、可笑しい。
倒しても倒しても一向に妖怪の減る気配はない。




そして可笑しい事がもう一つ。





「きゃーっ!」




霊力を持つものにしか見えないはずの妖怪が普通の人にも見えている事。




「雷光!」




「ギャァァアア!」




襲われかけていた女の子は怖さのあまり意識を失っていた。




『紗良……』




!……炎君……?




「紗良!」




「お兄ちゃん!
なんなのこれは!?

なんで妖怪が普通の人にも見えるの!?」




「俺にも分か「ギャァァアア!」




お兄ちゃんの後ろから倒れる妖怪。