刻印を持つ古の巫女



利來side



強い。
邪気がここだけ異様に強すぎる。




「おい、ここ。」




一番邪気が強いそこ。




「おいおい、魔界の扉が開いてんじゃん。」





何かいる。




ザワザワと木が揺れる。




「おい、見ろよ。
炎鳥に千覇までいんぜ。」




「そうみたいですね。
どっちを殺りたいですか?」




そこには高みから僕達を楽しそうに見る獅龍と獅牙がいた。




「そうだな〜、じゃあ、炎鳥をもらおうかな。

どうせ千覇は半殺しで鬼慈志様の所につれてかねえといけねえし
それに、あいつの血、一回でいいから味わってみたかったんだよな。」




「じゃあ、僕は千覇を。」