刻印を持つ古の巫女



お母さんに持って来てもらったタオルで血塗れだった利來の体を拭き傷口をふさぐ。




苦しそうだった顔もさっきよりかは落ち着き一線を超えた。




炎君に利來に何があったのか聞くために部屋を出ると心配を隠せないお母さんと利來のお母さんがいた。




「紗良!利來君は大丈夫なの!?」




「うん、さっきよりかも落ち着いたから大丈夫。」




良かったと言ってその場に座り込む利來のお母さん。




「でも、まだ安静だから。」