刻印を持つ古の巫女



利來side




魔原森に入って数分、気配は一向に強くならない。




それよりも身体がだんだんと怠くなる。




隣にいる紗良はさっきと変わらない様子。




紗良は大丈夫なのか?




「ねぇ、さっきより弱なってない?」




やべぇ、さっきよりも身体が怠い。




「利來?」




「あ、あぁ、そうだな。

気配も感じなくなって来たしいったん今日は帰るか。」




「うん…。」