それから歩いて魔原森へ。 「微かだけど感じるかも。」 確かに微かだけど変な邪気を感じる。 てか、いつのまにか戻ってるし。 森に入ってすぐに何かを感じたのか利來は私の手を掴んだ。 不覚にもドキッとしてしまう私。 ダメダメ! 集中しないと! 「気をつけろ、何かいる。 雅が言うように押しつぶされそうだ。」 利來の頬に汗が一筋。 あの利來がここまでなるなんて、ここにいるのは只者じゃない。