刻印を持つ古の巫女



「はぁ、はぁ、もうここまでこれば大丈夫かな?」




「何が大丈夫なんだ?」




ビクッ!




聞き慣れた声に恐る恐るふりむくと




「り、利來…」




な、なんでここにいるの!?
あんなに走ったのに…。




「僕を置いて帰るとかいい度胸だね、紗良。」




「め、滅相もごさいません!利來様!」