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『ちょ、炎君これって…。』
『千覇が鬼慈志を殺る場面だ。』
『殺る!?
それって、紅弥様がしたんじゃないの?』
『鬼慈志を殺ったのは千覇だ。』
『じゃあ、紅弥様が退治したのって…。』
『千覇だよ。』
嘘…そんな事って…
二人は愛しあってたんじゃないの?
幸せに暮らしていたんじゃなかったの?
『殺されるのは千覇が望んだんだよ。
鬼慈志を殺るにも霊力が強すぎてすぐに蘇ってしまう。
そこで千覇は鬼慈志の霊力を鬼慈志の角と千覇自らの身体の両方に分けて封印し退治したんだ。
んで、妖怪となってしまった自分は人間として紅弥と暮らす事はできない。
それなら紅弥様に殺られたほうがましだって言って紅弥様に退治してもらったんだよ。』
「千覇ーっ!」
「ごめんな、紅弥。
お前にこんな事を頼んで。
でもこれは霊力の強い紅弥にしか頼めないんだ。
きっとまた何処かであえるから。」
「うぅ…ぅ…」