「本人じゃないのか、良かった。

紗良、何もされなかったか?」




「う、うん。」




なんなんだろう、この炎君の目は。
鋭い目つきがいつも以上に鋭い。

まるで獲物を逃さない鷹のように。




あっ!炎君に聞かないといけない事があったんだった!




「炎君、今日鬼慈志が言っていたんだけど…千覇ってだれ?」




私の言葉に目見開く炎君。