刻印を持つ古の巫女



「綺麗…。」




「フフフ、ありがとう。」




部屋に入って来たのは綺麗な着物をきたこれまた綺麗な女の人。




は~、凄い美人…。
女の私でも見とれちゃうよ。




その女性は私達の前に座り深々と頭をさげる。




「今回、依頼いた黒田と申します。
電話申しました通り娘の朔が昨日から高熱を出しずっと一人でぶつぶつと呟いていまして。」





高熱なら風邪だと思うけど独り言は怪しい。
でも何で私なんだろう?




「あの、何で女じゃないといけないんですか?
別に祈祷なら私じゃなくても...。」




「馬鹿、なんて事聞くんだ!
申し訳ありません、黒田様。」




そりゃあ、聞いちゃだめって私でも分かるよ?
でも気になるじゃん。

男でもいいんだし。