刻印を持つ古の巫女



庭に行くと楽しそうに駆け回る白君と小鬼達がいた。




だけどそこにいた白君は私が今まで見てきた白君ではなかった。




「し、尻尾が二本になってる!」




「これが白君の本当の姿だよ。
白狼っ!」




利來の声に気づいた白君は目をキラキラさせながら私達の所に駆け寄って来た。




「本当に白君?」




「紗良様、僕はいつもの白狼でございます。」




「しゃ、しゃべった!」




いや、でも炎君も鳥だけどしゃべるんだった。
てか妖怪ってしゃべれるんだった。




「紗良様もこうやって話す事ができる事ができて白狼嬉しいです。」




スリスリと頭を私になすりつけるて来る白君。