刻印を持つ古の巫女



「ふ~ん。」




確かに何かを言ったような気がしたんだけどな。

まっ、利來が何も言ってないっていうならそれでいっか。




「ただいま。」




「お帰りなさい。
ん?
紗良ちゃんじゃない!
どうしたの?」




「紗良に白狼を見せようと思って。」




「そう、白君なら庭で小鬼君たちと遊んでいるわよ。」




小鬼と遊んでいるって…




やっぱり白君妖怪だったんだ…。




うんん!
白君は白君だもん!
妖怪でも白君は白君だ!




「紗良?」




「あっ、ごめん。」




つい自分の世界に入ってた。