刻印を持つ古の巫女



走って石段を降りて辺りを見渡すけど周りには誰もいない。




誰だっとんだろう。
でも帰ったって事はあまり急な話じゃなかったって事だよね。




「あっ、紗良。」




「ん?利來っ!」




「お前客来てたんじゃなかったの?」




「あぁ、そうだったんだけど私が家に帰ったらお母さんにもう帰ったって聞いたから探してたんだ。」




「ふ~ん。」




なんか利來が嬉しそうな顔をしてるんだけど。




「もう、帰るのか?」




「うん、そのつもりだけど。」