刻印を持つ古の巫女



利來の忠告を受けてからのある日の晩は不気味なくらいに綺麗な満月の日だった。




「雷の神、雷光よ今ここに姿を現し我に従え!急々如律令!」




印を組んだ手を頭上にあげるとさっきまで綺麗な星空だった空に黒い雲がかかり落雷が轟いた。




「お父さん!今のは、今のは!?」




「あぁ、さっきのはなかなか良かったぞ。
じゃあ今日はここまでにするか。」





「ありがとうございました。」