6月上旬 「今日こそアクセサリー没収するんだからっ!」 「はいはい、欲しいなら普通に言ってね」 階段をかけ上がる。 もうそろそろ明日香ちゃんが見失うころか。 毎朝毎朝ご苦労様。 明日香ちゃんに心の中で労いの言葉をかけると 他の階段を使って降りていき、教室に入る。 教室に踏み入れた瞬間にチャイムが鳴り響いた。 「セーフ」 遅刻してもいいんだけど。 そう思いながら席についた。