次の日。

この朝はいつも通り、明日香ちゃんを撒くことに成功した俺は、

三時間目の移動時間まで爆睡。


そしてこの移動時間に事件(?)は起こった。


「おーい、理科室移動すっぞー」

信博に揺すり起こされる。


面倒くせー…


動かないでいると、

「大樹!愛しの生徒会長が呼んでるよっ!」


彰人の声がしてさっきよりもガタガタ揺らされる


「嘘はさすがに辞めろって…」


あまりの揺れのうざさに起き上がると

教室の入り口には本当に明日香ちゃんが待っていた。


「大樹呼んでくれますか?って言われてさー…お前いつの間にそんな仲良くなってるの」


そんな彰人の言葉も無視して教室の入り口へと行く。


「…明日香ちゃん、どうしたの?」


相変わらずちっこくて華奢な明日香ちゃんに話かけた。