あたしが見た世界Ⅲ【完】







「…………」




俺はこの時躊躇った。




ゴールしたと、手を上げるべきなのだろうか。




けどさっきのゴールを思い出すと、手を上げるのは少し気が引ける。




……脳震とうを起こしてないといいけど。




俺は汗を拭って辺りを見る。




梨斗と慧、隼人が爆笑しながら朱雀のもとに行く。




朱雀は鼻を押さえていた。




鼻血でも出たのだろうか。




宙は走ってこちらに来ている。