そんな時。 バタンと音を立ててドアが閉まった。 「……リュウ兄…」 入ってきたのは、さっきの、女と同じ赤いフードを被った男とリュウ兄だった。 何故ここにリュウ兄が? 「コウに呼ばれたんだよ」 あたしの心の中を覗いたようにリュウ兄が言った。 いつものふざけた様子は無く、淡々と。 「さて、謎が解けたとこで。話、しようか」 煌がニヤリと口角を上げた。