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連れてこられたのは、山に囲まれた古ぼけた寺だった。


「………まさか、この寺の住職になるための修行…」


リュウ兄が顔を引き攣らせる。


「ンなわけねーだろ」


父さんが『なに言ってんだお前、頭おかしいんじゃねぇの?』とでも言いたげな顔をして言った。


「ボケたんだよ!!!ツッコンでくれたっていーじゃねーかっ!!!」


そんな父さんの顔を見たリュウ兄は、逆ギレした。


そして口を尖らせてブツブツ言っている。


「今のはわざとだし。ガチで思ったワケじゃないし。俺自信に誓ってちげぇs」


「あ、わりぃ。全然分かんなかった」


父さんは棒読みで言った。


リュウ兄の相手をするのが面倒らしい。