あたしが見た世界Ⅲ【完】





「……………」




「……………」




「……………」




「……………」




「……………」




「……………」




「ほんまにアイは幸せモンやなぁ」




沈黙を破って慧が目を細めて言った。




「こんなに想ってくれる人はそういないと思いますよ」




宙が羨ましそうに言った。




「俺だってしぃちゃんみたいに探したけどね!」




梨斗が無邪気に言った。




「……アイ」




柚子があたしを呼んだ。




「オマエがいないことに気づいてからさっきまで、ろくな睡眠せずに探してた」




柚子は珍しくあたしの目を見て言った。