「で、話ってなに~?」 宙が絆創膏を貼った後に梨斗が言った。 彼がそれを言うということは、リュウ兄は言ってないらしい。 「急に出て行ったのは、悪かった」 あたしはさっき隼人に言った言葉をもう一度、ここに居る全員に言う。 隼人が目を閉じた。 眠たいのだろうか。 「俺の気にもなってほしいよ」 そう呟いて隼人は寝息をたて始めた。 ………………………。 ………………。 ………。 え、いや、ちょっと。 寝られると本題に移れないんだが。