あたしが見た世界Ⅲ【完】






そのことが何故か無性にうれしくて。




あたしは隼人に抱きついた。




「アイっ?」




彼は素っ頓狂な声を出した。




――温かい




「全く」




困ったよな、嬉しいような。




そんな感情が混じった声色だった。