-----パァァンッッ




「!!?」




銃口から上がる煙。




「――…な……」




驚き、目を見開く奴の姿は滑稽だった。




あたしは何もしていない。




ただ、真横からナイフが飛んできた。




そのナイフは奴の銃を持っている手の甲に刺さり、その影響で銃があたしの頭から逸れた。




そして、そのまま発砲した奴の銃弾は地面に食い込んだ。




「…何故……」




奴がナイフが飛んできた方向を見て、驚愕したように言った。




あたしもナイフが飛んできた方向を見る。