それはなぜか。 「そんなことあいつら絶対気にしねぇと思うけどなぁ…」 リュウ兄が首を傾げて言った。 「そもそも、まだ寝てんじゃね?」 あたしがここを飛び出してから、丸一日は経っている。 その為、今あたしがここに入って「何しに来たんだ?」とか言われそうな気がして。 「………親ってやっぱスゲェんだな…」 リュウ兄があたしを見ながら、感心したように言った。