「で、三つ目。何故あんな弱小が強いか」 リュウ兄が身を乗り出して聞く。 彼が最も知りたいことなのだろう。 「わかんねぇ」 「………んん?」 しかし、父さんが発した言葉はそれだった。 「わかんねぇンだよ」 「え…」 リュウ兄は、頭が真っ白になった、という時にする顔をした。 どんまいだ。 Don’t mind.