あたしが見た世界Ⅲ【完】




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俺が男を気絶させて部屋を出ると、さっきの大柄な男、つまり総長と呼ばれていた男が「待ってました!」とばかりに腕を組んで仁王立ちしていた。




どうやらここは倉庫らしい。




シャッターがあったり、鉄筋があったり。




「……あ…あの……そこどけてもらえませんか、出れないんですけど」




「中にいる奴はどうした」




「え、俺をガチで殺そうとしてたんで気絶させました。すぐ殺す殺すって、犯罪ですよ、総長。ケーサツに連行されますよ」




「おまえ、俺にケンカ売ってんのか」




「いや、まさか、滅相もない」




俺は正論を言っている筈。




「お前ら、」




大柄な男が仲間を呼ぶ。




ざっと20人。




………態度のデカい総長の割に、仲間は少なかった。




「殺れ」




その声と共に総長の仲間が金属バットやら、釘バットやら、ゴルフクラブやらを手に持って、俺に集った。