ガツンッ――という音がした。
「なに寝惚けたこと言ってんだ」
それと、低い声。
「いった、殴ることないじゃん総長」
男はそう言って、自分を殴った大柄な男に言った。
「悪いな、こいつが言ったことは撤回だ。お前はここで死ね」
「え、なんで?」
「だって君が椎名隼人に言っちゃうじゃん」
男が三の口にして言う。
「いや、当たり前だろ」
「だから殺す」
「うわぁ…殺し屋みたいなこと言わないでよ」
大柄な男は、そんな俺の言葉を無視して「やっておけ」と、男に言い、この部屋から出ていく。
男は俺に笑顔を向けながら近づいてくる。
「えー…俺まだ死にたくないよ、色々やることあるし」
「ごめんねー」
そういう彼の顔はものすっごい笑顔だった。


