その日は、いつものように宙の家に行って、ゲームして、アイの手料理食べて、寝るはずだった。 「……………」 俺は息をついて、考える。 辺りを見渡したけど、俺が知っている部屋じゃない。 ――ここどこだろ 知らない場所。 キツイ香水の匂い。 そして口にガムテープ。 結論にたどり着くまでに、十分すぎる材料だ。