「そーいや、何で俺のこと〝ジャク〟って呼ぶん?」
「…………断っておくけど、あたしが幼稚園に行ってた時やけね?」
「ほんまかいな~」
「ちっさかったけ〝朱雀〟が言えんくて、〝すじゃく〟ってなったの!」
「すじゃくって…」
くつくつと笑う俺を見て、彼女はギロリと睨み付ける。
昔はそんな彼女の顔を見ると怖じ気づいて何も言えなかったのだが、今はどうってことはない。
族と対峙する時に睨み付けられる方が恐いし。
たまに白眼向いとるあるけね。
ずっとそのままで俺らを睨み付けている時には、逆に心配するよね。
だって白眼とかずっとやっとったら、なんか気持ち悪くならん?


