彼女のケータイが鳴る。
「今日ね、昔みたいにジャクん家と急きょ焼き肉するって」
アイはメールを見てそう言った。
彼女が「行こ?」と左手を差し出す。
クスリ指に指輪がはめてあった。
「どーも」
俺は彼女の手を掴んで立ち上がる。
「結婚するんか、早いのぅ」
俺がそう言って、横目でアイを見ると、彼女は頬を赤らめながら、嬉しそうに「…うん」と呟いた。
「こんなおっちょこちょいなんに、どこが好きなんじゃろ?こんなんを嫁に貰うたぁ、余程の変わりモンやな」
なんて、少し意地悪を言ってみる。
「なんでよ!!?笑った顔が好きだって…言ってくれたし」
彼女は尻すぼみになりながら、言う。
「……ふーん…」
そんなアイを見て、また胸がチクリと痛んだ。
「………………………」
――…俺も好きなんに


