あたしが見た世界Ⅲ【完】







それを聞いた父さんは面食らっていた。




「……なんてことはねぇよな?」




リュウ兄は、顔色を窺うように父さんを見た。




「あっはっはっはっはー!」




いきなり哄笑しだす父さんに、あたしらはビクッッとして背筋をピンとたてた。




「お…親父?」




まだ一人で笑っている父さんにリュウ兄が呼んだ。




「いやぁ…さすが俺の子」




彼は笑いを止め、ほくそ笑んだ。




「まったく、その通りだ。はっはっはっは」




まるで、どこかの誰かが




「やっちまったZE☆ (`・ω´・)bキラ」




とでも言うように父さんは言った。




「いやいや、何してんだよ」




リュウ兄が冷静にツッコンだ。