授業開始を知らせるチャイムが鳴る。
だけど、クラスにいる人達は休憩時間と変わらず話してたり、ゲームしてたり、寝てたり。
やりたい放題している。
こんなんだから、バカ高校と呼ばれるのにも少し納得する。
「はぁ……」
あたしは外を見て、またため息をつく。
「「……来ないかなぁ…」」
彼と声がハモッた。
顔を見合わせて、笑う。
「あんた、なっちゃん本気で好きなの?ガチな恋愛感情で」
思ったことをぶつけてみる。
「ばーか、お前と一緒だよ」
「え、あんたホモ?」
「そっちじゃねぇ!」
「あ、目の保養か」
「そうだよ……ったく、ホモとかマジありえないから。うん、断じてない。この目を見てみろよ」
「…必死ね」
「いや、必死にもなるだろ。……で、俺はマジでホモじゃないから」
「分かったからもういいよ」


