「なっちゃんが来ないから、あいつらも来ないんじゃね?」
彼は顎を机に置いているあたしに言った。
「なっちゃんって……誰?」
「あれ、お前、俺らのクラスに二人、転校生来たの知らないんだっけ?」
「知ってるけど………いつの話してんのよ、半年も前のことなのに」
「あ、そう?俺ら女の転校生の方、なっちゃんって呼んでるけど」
「………知らなかった」
「まぁ、お前はルックスがいい男ばっか見てんだもんなー」
彼がケラケラ笑う。
「あんたはルックスと胸がデカい女ばっか見てんでしょ」
「おうよ!」
即答してガッツポーズを決め込む彼に、あたしは苦笑した。
「大きければ大きいほど、男のロマンが詰まってるって言うじゃねーか」
「黙りなさいよ」


