あたしが見た世界Ⅲ【完】





「ぶっ」




慧が吹き出す。




「もう少し言い方考えろよ」




柚子がピシャリと言い放つ。




だけど、彼は嬉しそうな顔をしていた。




「えー……だって俺、実際17歳だからね?」




隼人が頬を膨らます。




「で、返事は?」




そんな隼人を放っておいて、慧がニヤニヤしながらあたしに聞く。




「あ、あぁ?」




「なんで疑問やねん」




慧が笑った。