「あれ、宙は?」 キョトンとした顔をしてリュウ兄が宙を探す。 「ここにいますよ?」 こめかみを動かしながら宙が隼人の隣に立つ。 「え、なんかこめかみピキピキいってるよ?なんで?」 リュウ兄が笑いながら興味津々に聞く。 「知りたいですか?」 宙がニッコリと黒いオーラを纏いながら、リュウ兄に近づく。 そんな宙に気づいていないリュウ兄は、目をキラキラさせていた。 そして。 「ぎぃやぁああぁぁあ…」 白昼にリュウ兄の苦痛の叫びが響いた。