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「アイ?」




あたしが目を開けると、映ったのは隼人。




そして、真っ白な部屋。




嗅いだことのある、薬品のような匂い。




どうやらここは病室のようだ。




「…これ……は…」




彼の顔には、青アザや引っ掻き傷がいくつもあった。




あたしは手を伸ばして、隼人の傷を優しく触れる。




彼はそんなあたしを見て、目を細めた。