******** 「アイ?」 あたしが目を開けると、映ったのは隼人。 そして、真っ白な部屋。 嗅いだことのある、薬品のような匂い。 どうやらここは病室のようだ。 「…これ……は…」 彼の顔には、青アザや引っ掻き傷がいくつもあった。 あたしは手を伸ばして、隼人の傷を優しく触れる。 彼はそんなあたしを見て、目を細めた。