あたしが見た世界Ⅲ【完】






梨斗は元々小さな怪我しかしてないから、入院すらしてない。




今は大学行くって言って、宙に紹介してもらった家庭教師をつけて勉強してる。




そーいや梨斗は俺らと学年違うんだよな、って思い知らされた。




しかも今年が受験だし。




梨斗ってフワフワしてっけど高3だからね。




柚子も慧も大きな怪我とかなく、数針縫う程度の傷だった。




朱雀は後頭部をゴンって殺られてた。




ピエロの応急処置のお陰で元気だ。




もし、ピエロがいなかったら朱雀も隼人も死んでいただろう、とここの病院のドクターが言っていた。




そーいやピエロは殺し屋になる前は、救命救急センターとかいう場所で働いてたって言ってたのを思い出した。




あんなやつなのに元ドクターかよ。




宙は左足と右手を骨折していた。




彼の話を聞いているうちに俺は、つくづく宙はなんか抜けてると思った。




骨折した理由が、『つまづいて階段から転がり落ちてしまいました』だと。




な、抜けてるだろ?