あたしが見た世界Ⅲ【完】







理解するのに少し時間がかかった。




あたしは、さっき隼人がしてくれたように、夜一にもされていた。




夜一がまるであたしを守るかのように、あたしを包んでいた。




血の匂いが鼻にまとわりつく。




-----バァンッッ




「う゛ッ」




夜一の体がガクンと揺れて、ビチャビチャともボタボタとも言える音がした。




遠くで、ガシャンというリュウ兄が武器を投げ捨てる音がした。




それから聞こえる、銃撃戦のような音。




あたしはヤツがこちらを見ていないのを確認すると、急いで今の状況を整理する。




夜一を回復体位にして、急いでナイフでジャケットとその他諸々を引き裂き、彼の背中を見る。




「っっ!!!」




思わず眉を顰めた。




そこには無数の散弾銃の銃弾と、.357マグナム弾らしき銃弾が食い込んでいた。