「あっれー?おっかしいなー…」 困惑したようなリュウ兄の声が聞こえた。 「この道、絶対違うだろ」 あたしは周りの景色を見て言った。 地面は土。 周りは倉庫といえる建物がない。 民家と呼ばれるものがある。 「ごめん、間違えたっぽい」 振り返ってリュウ兄が「てへ」というように舌を出した。 「……………」