あたしが見た世界Ⅲ【完】





「あっれー?おっかしいなー…」




困惑したようなリュウ兄の声が聞こえた。




「この道、絶対違うだろ」




あたしは周りの景色を見て言った。




地面は土。




周りは倉庫といえる建物がない。




民家と呼ばれるものがある。




「ごめん、間違えたっぽい」




振り返ってリュウ兄が「てへ」というように舌を出した。




「……………」