――――――――――――――――――――――――――――――――……… 翌日。 「おー」 「あ、リュウ兄」 井戸から水を汲んで、顔を洗おうとしている時だった。 こんな人気もない山々に囲まれた寺には水道管なんてものは通ってない。 そのため井戸から水を汲み上げるか、川から水を汲んでくるしか水を得る方法が無いのだ。 もちろんガスも電気もない。 最初は度肝を抜かれたが、慣れてしまえば大したことじゃなかった。