あたしが見た世界Ⅲ【完】






それと、ドサッと重いものが投げ捨てられるような音がした。




ザッザッと、倉庫の入り口の方から、歩く足音がする。




「……全く…」




呆れたような、嬉しいような。




そんな声音だった。




そしてこの声は――




ここにいる全員が入り口を見る。




「手が焼ける」