朱雀は高校に通っていない。 働いているのだ。 本人曰く、「高校で習う関数なんか日常で使わんじゃろ」ということだ。 彼は基本19時にならないと帰ってこない。 「あー俺パス」 隼人が言った。 「どしたん?」 「どうせ慧が行くとこって前行ったとこだろ?」 「おうよー」 「あっこ女が多いからイヤだ」