「もー、あかんで~?俺めっちゃびっくりしてん」 慧がオバちゃんのように、手を縦に振る。 「してないっ!!!ワタシはしとらん!!!」 大きな声で言うから、寝ていた生徒が起き出す。 柚子も隼人も。 そして、お約束事のように見たら近くの生徒同士で、白い目で教員を見ながらヒソヒソと話す。 「……また、すごいことしたな」 隣の席の柚子が寝惚け顔で言った。