「そっか……んじゃぁ、あの大量の血は?」 納得すると、リュウ兄が次の質問をぶつける。 「あれは、どっかの知らないヤツの血」 「え?」 目をバシバシさせて口をあんぐり開けるリュウ兄。 「任務のリストに載ってた人の血」 「…え?……え、ちょ、任務って……えぇ?」 更に父さんの口から発せられた『任務』という言葉で混乱するリュウ兄。 「イヤ、ちょっと落ち着けリュウ」 今まで黙っていた煌が口を挟んだ。