あたしが見た世界Ⅲ【完】







「つか、体貸せってどういうことだよ!!!」




朱雀には俺の言葉なんて聞こえてないらしく、俺の手首をガシッと掴む。




「何すンだよ離せ、ヘンタイ!!!」




俺はそう言ってガシガシ朱雀を蹴る。




それでも朱雀は動じない。




つーか、寧ろ喜んでねぇ?




「……………」




イヤだ!!!




俺はこんな身近にドMがいるなんて信じたかねぇぞ!!!