「……てか、親父らって。…死んだ、んじゃなかったっけ……?」
漸くあたしが落ち着いた時に、リュウ兄が父さん達の顔色を伺いながら切り出した。
「イヤー…あれ実は俺らじゃなくてスタントマンとか言う奴」
父さんが頬をポリポリかきながら言った。
「スタントマン…?イヤ、でも俺ら親父達の顔見た、よな…?」
リュウ兄が確認するようにあたしを見て言った。
あたしはゆっくりと頷く。
「…あ~…あれは俺らの面」
「メン?」
リョウ兄は眉を顰めた。
「メンって、あのヒョットコとか、般若とかの?」
キョトンとした表情でリョウ兄が父さんに聞いた。
「そうそう、それそれ」


