あたしが見た世界Ⅲ【完】






いつも俺らが集まる部屋に帰ると、朱雀と慧がはしゃいでた。




「お!梨斗ちょうどええ時に帰って来たなぁ」




慧がニヤニヤしながら俺に言う。




「え、ナニ?」




「梨斗、ちょっとでええけん体貸しいな」




「は!!?」




朱雀の息がなんか荒い。




しかもなんか、ハァハァ言いながら俺に近づいてくる。