-----パァァンッッ
何度目か分からない銃声が響いた。
「チッ」
そして左腕に走る激痛。
力が入らず、あたしはすぐさま左手から右手に短剣を持つように、柄頭を上にして愛刀を持ちかえる。
-----キィィィンッッ
あたしの愛刀と奴の短刀がギリギリと音を立てて、十字に重なる。
「く…」
――重たい
片手で受け止める奴の斬撃は、予想以上に重たかった。
あたしは苦痛故に顔を歪める。
塞がりかけていた右肘から、再び血が滴り落ちていく。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…